妊娠初期から出産までの流れやトラブル

妊娠悪阻


精神的な要因も強い妊娠悪阻。生理的な「つわり」に対して、妊娠悪阻は病的な症状です。脱水症状に注意しましょう。

妊娠悪阻の特徴

妊娠悪阻とは?

妊娠悪阻とは?
妊娠に伴って吐き気や嘔吐といった「つわり」の症状が出ます。つわりは妊婦の約50~80%が経験するもので、その症状は人によって異なります。また一般的には、妊娠週数が進めば、しだいに症状が治まっていきます。
このつわりを生理的範囲のものといい、日常生活にも支障をきたすような病的範囲のものを「 妊娠悪阻」といいます。

妊娠悪阻の原因

食べたり飲んだりできずに、1日に何度も吐いていると、脱水症状を起こします。症状が悪化すれば、体の代謝機能は低下し、ママもおなかの赤ちゃんも危険な状態に陥ります。妊娠性のホルモンや自律神経の働きが関係していると考えられていますが、はっきりとした原因はわかっていません。不安や精神的なストレスなど、心的なものも一因とされています。

妊娠悪阻の症状

以下のように症状がひどいときには、我慢をせずに医師に相談しましょう。

●1日に3~4回も吐く


何も食べていないのに、1日に何度も吐いてしまう。

●ほとんど食べられない


食べ物だけでなく水分も受けつけない。
●体重が激減した


1週間に2~3kgも体重が減っている。
●ふらふらして立っていられない


日常生活を送るのにも支障が出る。

妊娠悪阻の治療

妊娠悪阻は治療によって完治させることは難しく、点滴による水分と栄養分の補給で経過をみます。ビタミン剤を併用する場合もあります。通院が難しくなるようなときは、入院して集中的に治療することもあります。